【他人事】タカムコラム2021-03

【他人事】

私は2011年8月、我が社が30期を迎えた節目の年に代表に就任しました。同じ年の3月11日、東日本大震災が発生しています。例年のキックオフにて就任式をしてもらいましたが、30周年を表すロゴマークには「絆」の文字がありました。

震災から4ヶ月ほど過ぎたとは言え、想像を遥かに絶する未曾有の災害であったこともあり、日本中が復興に向け、ひとつになっていたと思います。当時、整然と配給の列に並び、譲り合う被災者の方々の姿に心打たれ、またそれを賞賛する海外の報道を知ることで日本人である事に誇りを感じたりしたものでした。

あれから、ちょうど10年の月日が流れました。東北の街も今や復興を遂げたと言って良いほど建物やインフラは整備されました。しかし、人の心の傷は癒えることはないのかもしれません。また、それ以上に憂えることは、被災者とならなかった私たち自身の心は復興ところか、劣化しているのではないかという点です。

今、同様に新型コロナウィルスという未曾有の事態が起こっています。命がけで事にあたっている医療従事者の方がいる一方で、正しさを振りかざし人を攻撃したり、権利だけを主張するようなことばかりが見受けられます。それは、他人のことはどうでも良いとばかりに、エゴ剥き出しの様相です。

とはいえ、「人の振り見て我が振り直せ」のことわざ通り、周りに対して眉をひそめてばかりではなく、自らの立ち居振る舞いはどうなのかを振り返り、まず自分が今一度姿勢を正すことが肝心です。ひとりひとりが、「まず自分から」と意識し行動することが、自ずと大きな変化に繋がります。無感心とは別の意味で「人のことは、どうでも良い」ので、自らが行動することで変化を起こす側にまわりたいですね。